脳卒中後、リハビリは希望の光になりますよ、きっと。

　おはようございます。管理人のTomoです。今日は脳梗塞後のリハビリについてお話しようかなと思います。

　「リハビリ」と聞くと身近な言葉なので何となくイメージ出来るとは思いますが、具体的にどんな事をやるのかまでは知らないのではないでしょうか。実際は、僕は知りませんでした。脳梗塞の治療中に担当医から、「ここを退院した後はリハビリ病院でリハビリをするようになります」と言われて、漠然と「あーリハビリをするのか…」と思ったくらいでした。
　僕のリハビリのイメージは、アスリートが身体を極限まで鍛えるような、何か過酷な物を想像してました。「激しくてきついのかな？なんか年配の鬼教官みたいな人がいるのかな？」そんな感じでした。
　でもリハビリ病院に転院して、驚いたのは、全く激しくない事。基本みんな若くて優しいし。（笑）よく考えたらそうなんですよ、激しくしたくても、腕も足も満足に動かないのだから激しく出来るわけないんです。それに僕は47歳ですが、入院患者の中では若い部類に入りまして、ほとんどご高齢の方でした。色々な意味で激しく出来るわけなかったんです。

　そもそもリハビリには整形外科的なリハビリと、脳にダメージがある人向けのリハビリがあって、それぞれやり方が違うみたい。僕の病院は脳の関係で障害を持った人専門。セラピスト（僕の病院ではそう言ってました）と呼ばれるリハビリのプロが居ました。歩くなどに関しては、理学療法士、手の作業的な事に関しては作業療法士、言語に関しては、言語聴覚士とそれぞれ、専門職にわかれています。その人の障害の状況により、介入するセラピストは違いまして、僕の場合、言語の障害はなかったので（個人的には違和感ありますが、リハビリする必要はないと判断）理学療法士、作業療法士が毎日リハビリ指導をしてくれました。まあ、恥ずかしながら、リハビリに各分野のプロが居る事も知りませんでしたからリハビリと一言で言っても色々な人が僕に関わってくれるんだなぁと驚きました。

　もう一つ、驚いたのがリハビリが出来る時間が一日最大3時間と決まっていることです。これは法令？なのか決まりらしくどこでもそうらしいです。1回1時間なので、1日最大3回セラピストが介入してくれます。僕の場合、理学と作業なので、一日の中で理学が2回で作業が1回とか作業が2回で理学が1回とかそんな感じでした。ただ、一日2時間しかセラピストが介入できない日が有ったり、1日必ず3時間出来るとは限らないようでした。

　リハビリの内容に関しては、僕の体験談程度ですが、いつか詳しく話が出来たらと思いますが、今日はざっくりな話をしますと、「まぁ～本当に地味な運動の繰り返し」でした。多分健常者の人が見たら「え、こんな事してるの？簡単じゃない？？」と言うくらい地味。「身体を解す」、「おはじきを摘まむ」、「お手玉を持つ」、「寝そべって膝を立てる」とか…普通なら簡単に出来る事が、面白いように出来ないんです。本人大真面目にやってるのに、最初はピクリともしませんでした。お手玉なんて、「鉄粉入ってません？中国拳法の少林寺の鍛錬ですか？めちゃ重いんですけど！」ってくらい重かったのを覚えてます。まあ、お手玉は結局、退院間際まで苦戦しました。対戦相手としてはなかなかな奴です、ライバルといってもいいかも。（笑）しばらくお手玉は見なてもいいです。（笑）

　この歳になっておはじきや、お手玉、立ったり・座ったり、そんな子供でも出来る事をやるとは思わなかったし、またこんなに見事にやれないとも思わなかった。でも、なんか少しずつ出来るようになるのが楽しくて、そんなに大変で辛いとは思わなかったです。リハビリ中、写真を撮ればよかったんですが、撮るのが駄目だったのと（プライバシーの関係）、余裕がなかったのもあって今日は文字ばかりですみません。お陰様で、3か月地道にやったお陰か、麻痺はあるので満足は出来ませんが、ある程度動くようになったし、仕事も出来るし、一人である程度出来るようになったのは大きいと思います。

　リハビリの専門家ではないので、この話は正しくないかもしれませんが、僕の経験した感じでは、ある程度身体は自然回復していきます、その回復の邪魔をしないように回復を促しつつ、正しい動きに導いてくれるのがリハビリかなと思ってます。この文章は誰の役に立つかわかりませんが、脳卒中で障害が出ても諦めない事が重要です。リハビリをしたらした分だけ、回復していくと思います。元に戻らないかもしれませんが、最悪な状況よりは良くなると思います。脳卒中直後で、これからリハビリを控えている方。この先どうなるのか不安だと思います。僕は、足も手も全く動かなくて、モヤモヤする頭で、本当に不安でした。でも入院中、僕より症状の重かった方が良くなっていく過程を見てきましたし、僕も全く動かない所から、軽度の麻痺まで回復できました。

「脳卒中後、リハビリは希望の光になりますよ、きっと」経験した今なら言えます。

　今日の文章が誰かに届いて、少しでも不安を解消出来たらいいなと思います。

　●こうやって、また街角に立って写真撮れるようになったのが信じられないけど、本当にリハビリに感謝です。