このレンズは麻痺に優しいレンズなのでは…FUJIFILM XF14mm F2.8Rの話。
おはようございます。管理人のTomoです。久しぶりに写真関係の話でも…。今日はレンズを一つご紹介しようかと思います。と言っても、スペックとか、レンズの個性的な話は下手なので、あくまでも僕の麻痺のある手でも撮影できると言う話です。
今日ご紹介しようと思うレンズはFUJIFILM XF14mm F2.8Rと言うレンズです。APS-Cサイズ向けのレンズなので一般的なレンズとしては21mm相当の広角レンズになります。フィルムカメラ創成期の頃、21mmなんて言うと、超広角の部類で、僕は使用した事ないですけど、「スーパーアンギュロンやディスタゴン」などの銘玉が有名です。(レンズのお値段もびっくりしちゃうくらい。)現代に置いても21mmは相変わらず広角ではありますが、もっと広い範囲を写せるレンズは沢山あるので、超広角と言っていいかわかりませんが、スナップ写真を撮る上では、好きな人ははまる画角かもしれません。
僕は基本、広角好きなのですが、28mmより広い画角はちょっと苦手。広いと色々写せていいのですがなんでも入ると煩雑になって写真としてまとまりが無くなる気がするのと、広角での街角スナップは、意外にも接近戦と言うイメージがあって、度胸の無い僕としては今一歩踏み出せないレンズです。ただ、広角の良い所は、絞りをある程度絞りますとピント合わせが要らないくらい被写界深度(ピントの合う範囲)が深いので、手前から奥までピントが合うんですよね。簡単なイメージとしては「写るんです」みたいな感じでしょうか。あれって使ったことある方はわかると思いますが、ピント合わせないですよね。もうあれはあらかじめ、レンズの画角と絞りが固定されていて、1m~∞でピントが合うようになっているから巻き上げてシャッターボタン押すだけなんです。(*写るんですは基本32mm F10なので広角の中では狭い方です。)
で、XF14mm F2.8Rに話を戻すと、このレンズも僕の計算(ネットに被写界深度を計算するサイトがあるんです。)では、F5.6まで絞ると1.2~∞まで、F8まで絞ると約90cm~∞まであたかもピントが合ったように写せるんです。その条件での撮影なら理屈上、オートフォーカスは要らなくて、露出さえ合わせられれば、シャッターボタン押すだけで写真が撮れると言う事になります。ここが今回の核心なのですが、麻痺がある手でカメラを操作すると、やはり誤作動や、ぎこちなさが出て、上手く写せない事があります。でもこの理屈なら露出さえクリアできれば、乱暴な話、ファインダーや背面液晶を観なくてもある程度ピントの合う写真が撮れる事になります。
上の写真は、オートフォーカスを使ってあえて絞り開放で手前にピントを合わせて撮りました。広角レンズなので、それほど背景ボケないですからこれはこれでありかなと思います。後、広角は周辺が歪み易いと言われていますが、このレンズは水平や平行を気を付けると歪みにくく線がスッと出る感じ。
上の2枚はF7.1で撮影しました。これはピント合わせをしないで、瞬間のキリトリに合わせてシャッターボタン押しました。F7.1まで絞っているので手前から奥までピント合っていると思います。
ここの所、寒暖差の影響か右半身の動きが良くなかったのですが、このレンズでの撮影なら煩雑な操作も無くて、絞りさえ絞っておけば、撮影できると言う事なので、これは麻痺があるけど写真撮りたいと言う方いかがでしょうか?僕にとってはいい話でした。ただ、あくまで広角レンズなので、広く撮るのは得意ですけど、望遠の様に被写体を大きく引き寄せるような写真は撮れませんのでそこは注意が必要かもしれません。
ちょっと今日の話はわかりにくいかもしれませんが、設定さえ最初にしておけば、(絞り値F7~8辺りに合わせておく)ピント合わせなくても写せるレンズなんです。麻痺で写真が趣味だけど諦めてると言うような方、それ以外の誰かのお役にでも立つといいなぁと思いつつ長々話をしてみました、今日は麻痺があっても撮影しやすいレンズのご紹介でした。では今日も良い一日になりますように。
もう少し写真を載せてみます。
●これは絞りF5.6で案内表示にピントを合わせています。理屈上1.2m~∞でピント合います。
●これは絞りをF8まで絞って写してます。構図を気にしただけで、シャッターボタン押しただけ。
●1枚目と同じで絞り5.6で撮影。理屈上1.2m~∞でピントが合うので、これも構図だけ専念して撮影。